2010年06月18日

サッカー大国にはなぜか環境大国が多い

ワールドカップたけなわだが、今年の出場国をぼんやり見ていて、なぜかサッカーが強い国は環境大国であることに気が付いた。

その筆頭はドイツだが、自然エネルギーの推進やリサイクルの徹底を始めとして、その環境政策は世界に影響を及ぼしている。そしてサッカーが強いのは言うまでもない。

イギリスはCO2に対する課徴金で有名だし、スペインは太陽光発電で頑張っている。フランスも環境政策を強化している。

ではブラジルはどうか。環境大国ではないではないか、と言われそうだが、実はこんな記事がある。

(引用)
世界17カ国の消費者の環境意識・行動調査「グリーンデックス2009」
日本は15位 インドとブラジルがトップ 最下位は米国
2009年5月14日 ――米国ナショナル ジオグラフィック協会と国際世論調査機関グローブスキャンは、消費者の環境に関する行動を評価・比較する「グリーンデックス(Greendex)2009:消費者の選択と環境――国際比較調査」を行い、その結果をまとめた。
(引用終わり)

この調査は「住宅」「交通」「食品」「消費財」という4つの部門における65の指標によって消費者の行動を総合的に評価するものだが、そのトップが、なんとブラジルだったのだ。

ここで、昨日と同様、オルタナ・プレミアムの清水正巳・日本経済新聞編集委員の記事を改めて引用したい。

(以下、引用)
どんな分野でも国際的な枠組みづくりで日本の最大の弱点といえるのは、制度設計能力に乏しいことだ。ほかの先進国に比べ、理念を示して目標達成に向かう具体的な制度の提案力に欠け、欧米追随か、細部を若干修正させて貢献したように見せかけることが多い。
(引用終わり)

その最たるものが環境問題という論調だ。
排出量取引、CDMなどは、海外の仕組みを取り入れて、日本型に修正したという典型だ。

上の文章の一部を読み替えると、そのままサッカーにも当てはまる。

制度設計能力 ⇒ サッカーの試合での組み立て
目標達成   ⇒ ゴール(得点をあげること)
提案力    ⇒ シュート力
欧米追随   ⇒ サッカーでも同じ

サッカーにしても、政治・経済の枠組みづくりにしても、
日本人は「ゼロからの組み立て」、つまり創造力と設計力が弱い。
その代わり、最初からある何かの細部を修正するなど、細かな立案と行動力なら得意だ。

気候変動や地球温暖化問題も、まさに、ゼロからの組み立てが必要だった。それに長じたのがイギリスで、世界の排出量取引の仕組みを広めた。

世界はサッカーが強い国と野球が強い国に分けられる。
両方ともそこそこ強いのはメキシコくらいではないか。
韓国も日本もオーストラリアも、サッカーのトップレベルからは程遠い。

あえて断言すれば、サッカーがトップレベルの国は、環境政策にも長じている。
日本の環境政策も、カメルーンよりはましかも知れないが、オランダにもデンマークにも遠く及ばない。














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2010年06月17日

日本人の創造力・設計力は、FIFAランキングと同じくらい?

今日、オルタナ・プレミアム(8号)を配信した。

その中で、日本経済新聞の清水正巳編集委員の記事が秀逸だった。
清水さんは長らく環境問題を担当してこられた、大先輩の記者でもある。

タイトルは「できない理由探しより、挑む『気概』が必要」。

特に共感したのは下記の箇所だった。

どんな分野でも国際的な枠組みづくりで日本の最大の弱点といえるのは、制度設計能力に乏しいことだ。ほかの先進国に比べ、理念を示して目標達成に向かう具体的な制度の提案力に欠け、欧米追随か、細部を若干修正させて貢献したように見せかけることが多い。

その最たるものが環境問題という論調だ。
排出量取引、CDMなどは、海外の仕組みを取り入れて、日本型に修正したという典型だ。

ここでふと、上の文章の一部を読み替えると、そのまま日本のサッカーにも言えるのではないかと思った。

制度設計能力 ⇒ サッカーの試合での組み立て
目標達成   ⇒ ゴール(得点をあげること)
提案力    ⇒ シュート力
欧米追随   ⇒ サッカーでも同じ

サッカーにしても、政治・経済の枠組みづくりにしても、
日本人は「ゼロからの組み立て」、つまり創造力と設計力が弱い。
その代わり、最初からある何かの細部を修正するなど、細かな立案と行動力なら得意だ。

日本のGDPは長らく米国に次いで、世界第2位だった。
これは日本野球が米国についでずっと世界第2位だったことと似ている。

ところが、これがことサッカーになると、FIFAランキングの通り
世界40位程度だ。これは一人当たりGDPのランキングと近い。

この辺りが、細かな戦略と実行力での強さ(野球型)と、
「創造力」を駆使したゼロからの制度作り(サッカー型)に
類型化できるのではないか――と思った。

野球は強いがサッカーは弱い。これはまさに日本人の国民性を現している。








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2010年06月16日

マイ箸やマイバッグの次は――。国の制度づくりが大事。

一昨日、J−Castの大森千明編集長が僕のところ(オルタナ編集部)に取材に来られた。

地球温暖化対策の一環として、個人や家庭部門として何ができるかというテーマだった。

J−Castにはそのうち記事が載ると思うが、その前に、自分自身のアタマを整理するうえでも、一昨日何を答えたかをまとめておきたい。

僕の基本的な考えは「国の温暖化対策を個人の良心や精神運動に委ねてはいけない」である。

確かに日本のCO2排出量のうち、家庭部門は14%程度を占める。だから家庭部門が頑張らないとCO2の目標は達成できない、という論理を良く目にする。

これは明らかな誤りだ。

なぜなら、国民は国に対してCO2削減の義務を負ってはいないからだ。家庭部門のCO2削減は、個々人の良心に委ねるべきではない。

よくマイ箸やマイバッグの次は――という問いがあるが、精神運動ではCO2は減らないと思う。

もちろん、マイ箸やマイバッグの精神は崇高な存在であり、否定するものではない。僕も実践している。

ただ、CO2削減が目的であるなら、国民の金銭的なモチベーションを利用する仕組みのほうが遥かに効果的だ。

例えば、家庭ゴミ収集の有料化がある。

オルタナ6号「不毛なゴミ論争、もう止めよう」でも紹介したが、全国1840市区町村のうち、収集を有料化したのは53%の973団体。政令指定都市では北九州、福岡、京都の3市だけである。(ただし06年10月現在と数字は少々古いので今はもう少し増えているだろう)

ゴミが有料になれば、ゴミを減らそうと思うのが人の常である。(リバウンド効果というのもあるが)

あるいは、お隣韓国の「一回用品(使い捨て商品)禁止法」のように、使い捨てを法律で禁じるのも一手だ。

来年度から日本でも導入準備が進んでいる「地球温暖化対策税」にも期待したい。

これは別名「炭素税」であり、石油や石炭、天然ガスなどの化石燃料に含まれる炭素の量を基準に課税される。

これにより、おのずから家庭のコスト意識が高まる。太陽光発電、太陽熱利用、燃料電池などは今まで初期投資の高さが足かせだったが、エネルギー単価が上がればあがるほど、投資回収期間は短くなる。

いずれにしても、省エネで頑張った企業や家庭が報われ、そうでない企業や家庭は多くを支払う。そんな仕組みが大切だ。ちなみに、ドイツや英国では、環境税収は年金や福祉にも充てられている。低所得者の保護策だ。

残念ながら日本での環境税予定税率は、欧州の先進国に比べて遥かに低いが、それでも導入することに意味がある。

2008年の「第三次石油ショック」(ブラウン英元首相)が再来すれば、企業や家庭は、否が応でも、今まで以上の省エネに励まなければならない。

ガソリンが1リットル300円になれば、省エネどころではなく、経済活動や個人行動そのものの見直しも必要になってくる。

CO2の削減、脱化石燃料は、地球温暖化のためだけではなく、来るべき「ピークオイル」(石油資源の枯渇)に備えるという、米国でも欧州でもとっくに始まっている、当たり前の防衛行動に過ぎない。








posted by setsumo at 19:09| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年06月13日

第1回NPO・社会的企業交流サロン

下記、東京工業大学の露木さんからのメール。
ここは昨年から社会企業家関連のセミナー、イベントをやっており、
特に露木さんはその仕掛け人(のような気がする)。

それから、なんといっても、Change the World とうたっているところもうれしい。

まだきちんとお話していないが、いつかお話してみたい。

6月22日は僕は行けないので、代わりに告知しますね。

(以下、引用)
東京工業大学大学院・国際的社会起業家養成プログラムコーディネーターを務めておりました露木真也子です。
今年度も引き続き、秋の公開講座「Change the World―日本の社会起業家が語る社会イノベーション」のコーディネートをさせていただく予定です。
どうぞよろしくお願い申し上げます。

先立ちまして、現在の本務先であります(株)公共経営・社会戦略研究所にて、来る6月22日(火)、下記のようなイベントを開催いたします。
まだ若干の空きがございますので、ご案内させていただきました。
ご関心のあるかたは、ふるってご参加ください。

また、今後このような案内がご不要のかたは、お手数でございますが折り返し一報くださいませ。

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第1回NPO・社会的企業交流サロン

「社会的企業の成長戦略」
〜 有機農業運動からオーガニックビジネスへ 〜


農薬や化学肥料を使用せず、環境への負荷が少ない有機農業。
そこから生まれる安全で安心なオーガニック食品の流通を拡げることは、環境保全型農業である有機農業の拡大につながります。

2010年度の第1回NPO・社会的企業交流サロンでは、特定非営利活動法人 アイフォーム・ジャパンの常任理事で、IFOAM 世界理事を務めておられる郡山昌也氏を講師に迎え、「社会的企業の成長戦略」をテーマに、1970年代から市民運動として環境保護活動に取り組んできた環境NPOが社会的企業として起業した、らでぃっしゅぼーや株式会社(2008年12月JASDAQ上場・2009年度年商228億円)等による日本のオーガニック市場の変遷と、2008年の時点で5兆円を超えて成長を続ける欧米のオーガニック市場について紹介します。

オーガニックビジネスの変遷に関する情報が、日本における「社会的企業の成長戦略」の議論の参考になることでしょう。


【日 時】 2010年6月22日(火) 18:30〜21:00

【場 所】 明治大学 経営学研究所(明治大学駿河台キャンパス アカデミーコモン7階)
 ※地図はこちらをご参照ください。
  ⇒ http://www.meiji.ac.jp/koho/campus_guide/suruga/access.html

【講師】 郡山 昌也(こおりやま まさや)さん
特定非営利活動法人アイフォーム・ジャパン常任理事/IFOAM 世界理事
国際NGO「国際有機農業運動連盟(IFOAM:アイフォーム)」世界理事。
有機・低農薬野菜と無添加食品の宅配会社、らでぃっしゅぼーや(株)環境保全型生産者団体Radix の会事務局。
ロンドン大学経済政治大学院(LSE)で「IFOAM のEUオーガニック政策過程への関与」について研究。
グローバル政治学修士号取得。早稲田大学大学院で「EUの農業環境政策と有機農業」について研究、学術修士号取得。
現在、同大学院博士課程に在籍。名古屋産業大学環境情報ビジネス学部 非常勤講師。

【講演概要】
 ◆社会的企業「らでぃっしゅぼーや」の変遷(※同業他社なども比較で紹介)
 ◆日本の有機農業運動とオーガニックビジネス
 ◆世界の有機認証制度とIFOAM(国際有機農業運動連盟)
 ◆欧米の有機農業運動とオーガニックビジネス
【参考URL】
 らでぃっしゅぼーや株式会社
 http://www.radishbo-ya.co.jp/
 特定非営利活動法人アイフォーム・ジャパン
 http://www.ifoam-japan.net
【参加費】 2,500円(軽食代込み)※当日現金にてお持ちください
【定 員】 20名(先着順)
【お申込み】 参加ご希望のかたは、(1)お名前、(2)ご所属・役職、(3)ご連絡先Eメールアドレス、(4)ご連絡先住所・電話番号/FAX番号、を明記の上、6月18日(金)までに、公社研事務局(info@pmssi.co.jp)までお申し込みください。
 公社研ホームページ(http://www1a.biglobe.ne.jp/pmssi)からもお申し込みいただけます。

《NPO・社会的企業交流サロン》は、明治大学非営利・公共経営研究所の協力を得て、(株)公共経営・社会戦略研究所(公社研)が主催しています。
(株)公共経営・社会戦略研究所(公社研)事務局
 E-mail: info@pmssi.co.jp
 Phone & Facsimile: 03-3296-1151
 東京都千代田区神田駿河台1-1
 アカデミーコモン7F ラボ1A
 〒101-8301
 http://www1a.biglobe.ne.jp/pmssi/
posted by setsumo at 12:40| 東京 🌁| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年06月12日

ブリティッシュ・カウンシル、知床シンポジウム

今日は午後2時から、六本木アカデミーヒルズで開かれた、ブリティッシュ・カウンシルのE−idea(エコビジネスの発掘)表彰式へ。

第一位は竹の集成材でつくった食器を製造・販売するFUNFAMの藤岡恒行さんと、ECO QUOTIENTの川口才文さん。

QUOTIENTは聞き慣れない言葉かも知れないが、要はIQのQ。
つまり、知能指数ならぬ、「エコ能指数」という面白い造語だ。

今はi-phoneのアプリゲームを開発している段階だが、「日本の各企業の経営者たちのEQを計るツールにしては――」と助言。

ブリティッシュ・カウンシルは環境関連のイベントや表彰をたくさんやっている。英国の積極的な環境政策を反映している。

その後、横浜市の知床シンポジウム&物産展に。
斜里町の村田均町長と、羅臼町の脇紀美夫町長に挨拶。

斜里の村田町長から、ぜひオルタナさんも取材に来てくださいと誘われ、「行きます!」と約束してしまった(笑)。

そう言えば、オルタナ別冊グリーン天職バイブル(09年3月刊)では
知床ネイチャーオフィスさんを掲載した。知床とオルタナはないわけではないので、いつか行く予感。

その後、高橋茂人先生と痛飲。オルタナは「会社」より「社会」を目指すべきとの示唆を頂く。その通りです。




















posted by setsumo at 23:43| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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