2010年04月16日

マイ箸では森を守れない(その2)

前回のブログ、「マイ箸では森を守れない」はけっこう大きな反響があり、いろいろな方からご意見を頂きました。

その中で、株式会社アットパス代表取締役の小池勝也さんから秀逸なご意見を頂きました。

(以下、引用)
「マイ箸・プラ箸で森は救えない」と言っても、では、「割り箸の
積極的な利用で森は救えるのか?」という逆説的な疑問も沸いてきます。

マイ箸で節約される割り箸の経済効果は微々たるもので、もっと割り箸を使うことで林業者が潤う→森が手入れできる、というような論調が
ありますが、では、割り箸を積極的に使うことで、どのぐらいの経済効果があって、それが具体的にどのくらいの森を救うことになるのかということははっきりと述べられていないように思います。

ひょっとしたら、間伐材を地元でチップなどに加工して、自然に戻す工夫を考える方が、割り箸に加工して流通させるよりも総合的に観れば、地球環境に優しいかもしれませんよね。

極端な言い方をすれば、「森を救う」という大きな目的の中で、
割り箸の問題は、本質的な議論とはちょっとかけ離れているというのが
私の印象です。

「森を救う=林業を活性化する」というのであれば、もっと国産木材住宅を建設しよう、そのために技術的な面で、火災や防災力を高め、都会における建築基準法も見直そう!とか、オフィス家具を木材化しよう!ぐらいのレベルの議論が必要なのではないでしょうか?

“国産”木材住宅・家具の取得、リースには大胆なエコ減税や特典を設けるのもひとつの方法かも知れません。

マイ箸の話に戻れば、その経済効果云々より、「ものを大切にする」
「なんでもかんでも使い捨てにしない」という意識の普及、教育的効果こそが一番の効用ではないかと考えます。
(引用終わり)

確かに、日本の木材の使用量のうち割り箸が占める割合はわずか0.1%。0.1%での議論にとらわれて、残りの99.9%を見ないのでは、まさに本末転倒です。

そして、小池さんには貴重な示唆をして頂きました。
・国産木材住宅の奨励
・火災や防災力を高め、都会における建築基準法の見直し
・家具やオフィス家具の木材化
・国産木材住宅・家具の取得やリースに対する大胆なエコ減税や特典

どれも素晴らしいご提案でした。

確かに、エコポイントは今、家電やハイブリッドカーなど一部のジャンルにしか適用になっていません。

国産木材住宅や、国産木材家具にエコポイントがつけば、国内林業の世界は大きく変わるはずです。

例えば、インテリア・家具メーカーのワイス・ワイスは、今年4月から、国産木材やフェアウッドを多く使用するなどの「グリーンプロジェクト」を始めました。

こうした良心的な取り組みが報われ、日本の林業を活性化できるような仕組みが必要だと思います。















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2010年04月14日

オルタナサロン「グリーン広報塾」説明会・交流会のお知らせ

5月11日に開講するグリーン広報塾(全8回)のプレイベントとして、明治学院大学の原田勝広教授(日本経済新聞編集委員)らをお招きし、企業/NPO、行政の広報担当者の交流会を開きます。
とき:4月23日(金)午後7時〜午後9時
ところ:オルタナサロン
〒150-0001東京都渋谷区神宮前5-7-12ワイス・ワイスビル地下1階
講師:原田勝広・明治学院大学教授(日本経済新聞編集委員)
   森 摂(オルタナ編集長)ほか
会費:
一般4000円(セミナー・交流会とも)
ABC会員2000円
学割1000円
 
お申し込みは、氏名、所属を明記のうえ
株式会社オルタナ グリーン広報塾係(03-3498・5372)
seminar@alterna.co.jp
までご連絡下さい。

◆◆◆オルタナサロン「グリーン広報塾」◆◆◆
環境やCSR、ソーシャルの分野は、広報活動が難しいといいます。
それは、マスメディアの特性として、真面目なもの、難しいもの、地味なものは掲載されにくいからです。この壁を乗り越えて、正当に取り上げられるためにはどうすれば良いか。5月11日から、8回に分けて、開催します。
特別講師: 原田勝広・明治学院大学教授(日本経済新聞編集委員)、
瀬川恵子・環境省広報室長、黒岩典子・アヴェダ ジャパン パブリック・リレーションズ部長
詳しくは⇒ http://j.mp/bY4UV3



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2010年04月13日

「間違いだらけの生物多様性」シンポジウムのお知らせ

◆「間違いだらけの生物多様性」シンポジウム
趣旨:今年10月、名古屋で生物多様性条約締結国会議(COP10)が名古屋で開かれます。ただ、「生物多様性」の概念や、そもそも「なぜ生物多様性が大事なのか」が、日本で正しく理解されているかについては、大きな課題が残っています。このシンポジウムは、生物多様性を正しく理解し、さらに広めていくためには何が必要なのかを前向きに論じ合います。シンポジウムの内容は、オルタナ19号(5月末発売)の第一特集「間違いだらけの生物多様性」にも掲載されます。

とき:4月30日(金)午後1時〜3時
ところ:オルタナサロン
 〒150-0001東京都渋谷区神宮前5-7-12ワイス・ワイスビル地下1階

パネリスト:
 足立直樹(株式会社レスポンスアビリティ)
 粟野 美佳子(WWFジャパン)
 川廷昌弘(株式会社博報堂DYメディアパートナーズ)
司会:
 森 摂(オルタナ編集長)

参加費用:
一般5000円、ABC会員2500円、
NPO関係者2500円、学生1000円
(当日、会場でお支払いください)

お申し込み:
下記ウェブサイトのフォームからお願いいたします。
http://j.mp/cKaKfN

お問い合わせ:
オルタナ編集部(担当・新田)
03-3498-5372
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2010年04月09日

マイ箸・プラスチック箸では森を守れない

オルタナ最新号(18号、3月末全国発売)から、
田中淳夫さんの新連載「森を守れ」が森を殺す――が
始まりました。

銀座ミツバチプロジェクトに同姓同名の方(株式会社紙パルプ会館常務)がおられますが、こちらの田中淳夫さんは、筋金入りの森林ジャーナリストです。

静岡大学農学部林学科を卒業後、新聞社勤務などを経て、現在、奈良県生駒市在住です。

「森を守れ」が森を殺す――は、新潮OH!文庫にもなった同名の単行本(洋泉社)のタイトルを復活して頂きました。

その第一回目の見出しは、「プラスチック箸では、森を守れない」。
田中氏はこの原稿で「マイ箸でも森を守れない」とも書きました。

エコに関心が高い人にとってマイ箸は、マイバッグ、マイボトルなどとともに「三種の神器」のようなものです。これに異議を唱えるのですから、オルタナ編集長としても、ちょっと勇気が要りました。

早速、ある読者の方からメールが来ました。

「マイ箸を使っている人は環境意識の高い方です。割り箸の実態をきちんと伝えることは大切ですが、過度の表現などでモチベーションを下げるような文面はいかがなものでしょう?少なくとも私にはそのように受け取れました」

さて、ここから先は森が代わりにご説明しましょう。

田中氏の論調は、下記の通りです。

中国の木材需要に占める割り箸になる木材量は、わずか0.1%以下。割り箸が森林を破壊しているとは全く言い難い。むしろ、国産箸を使うことで、日本の木材生産者にお金が入り、それによって間伐が進み、森が整備されるという好循環が期待できる。

つまり、日本の木をできるだけ使ってあげることが、日本の林業の活性化につながるのです。

マイ箸やプラ箸では、日本の木材生産者は恩恵に預かれません。

もちろん、割り箸は使い捨てになるので、ゴミ削減の観点から抵抗がある人も多いと思います。

でも、割り箸をリサイクル回収し、オガクズの堆肥にするプロジェクト(和RE箸大作戦)も始まりました。
http://www.eco-plaza.net/re/

割り箸を洗って、何度か使えば環境負荷も減ります。

割り箸から炭を作ることもできます。
http://d.hatena.ne.jp/kanjuku107/20080422

要は、工夫次第です。

何より困るのは、マイ箸、プラ箸を使うことで、「これは環境に良いのだ」と思考停止してしまうことだと思います。

メールを頂いた読者の方のご指摘通り、マイ箸を使う人は環境意識が高い方です。

そのような方をあげつらう意図は全くありません。

でも、マイ箸を使うことだけで満足してほしくないのです。

マイ箸を持っていても、出てきた割り箸が国産であることが分かれば、ぜひそれを使ってあげてください。

そして、割り箸が何から作られているのか、森林の有効利用とは何か、を是非、考えてみてください。

ちなみに、割り箸は間伐材から作られる――という通説も、実は間違いです。

割り箸は一般的に、もっと径が大きい成木の端材(中心の角材を取った後に残る、半月上の断面を持つ部分)から作られます。

マイ箸を買って、そこで思考停止するのではなく、たまには割り箸を使って、この箸はどこから来たのか、ぜひ思いを馳せてみて下さい。

田中氏の「森を守れ」が森を殺す(新潮OH!文庫,ただし絶版)は必読の一冊です。森はCO2を吸収しない――など、目からウロコの話がたくさん出てきます。
























posted by setsumo at 18:29| 東京 ☁| Comment(2) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年4月7日オルタナ創刊3周年記念パーティにご出席頂いた方への御礼メール

4月7日のオルタナ創刊3周年記念パーティには
120人を超える読者、執筆者、株主、そのほか関係者の
方たちにお越し頂きました。

皆さまには心から御礼申し上げます。
その出席者の方たちに送ったメールを
下記に貼り付けます。良かったらお読み下さい。



皆さま

昨日は、オルタナ創刊3周年記念パーティにお越し頂き、
本当に有難うございました。

3年というのは長いようで本当に短い日々でした。
その間、笑いあり、涙あり、
――それも喜びの涙あり、くやし涙あり、と波乱万丈の日々でした。

それでも、なんとかやってこれたのは、社員、スタッフの努力と、
読者、株主、取引先ほかの皆さまの支援があればこそでした。

改めて、皆さまに心から御礼申し上げます。

「環境・CSRの雑誌なんて売れっこないよ」
「内容が難しすぎるし、誰に読ませたいの?」
「今の誌面では広告は入るわけないでしょう」
――創刊前も、創刊後も、いろんな人から、忠告を頂きました。

それでも、オルタナは間違いなく成功すると、僕は確信してきました。
(もちろん、これからも、です)

それは、昨日もそうでしたが、それでも熱く励ましてくれる方が
たくさんいたからです。皆さんの声援こそ、オルタナのエンジンです。

そして、環境やCSRに対する関心は、少しずつですが、
日増しに強まっていることを実感しています。

特に、学生を含む若い方たちと、リタイアされた年配の方たちです。
(これには理由があります。理由は、また、いつか述べます)

オルタナは、これからも、僕のライフワークとして、
死ぬまで(できれば、死んでからも=笑)、続けていきます。

どうか、今後ともよろしくお願いいたします。

さて、ここで厚かましいお願いをさせて下さい。

1)オルタナの定期購読、まだお済みでなければ、ぜひ
  よろしくお願いいたします!
2)皆さんの友人の中で、オルタナ的な価値観をお持ちの方が
  いらっしゃれば、ぜひ購読をお勧め下さい!
3)皆さんの会社やNPOが情報発信をする場合は、ぜひ
  オルタナにご一報ください!

これからも、オルタナは日本や世界の環境・CSRのために、
頑張っていきます。どうかよろしくお願いいたします。

posted by setsumo at 01:13| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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