2009年08月28日

高速道路無料化とCO2削減は矛盾するか――民主党・福山哲郎議員に聞く

雑誌オルタナは今月、次期衆院選の各党マニフェスト(政権公約)の
特に環境政策分野について比較検討し、その結果、民主党の
マニフェストをエンドース(支持)すると表明しました。

これに対して、同じ民主党のマニフェストには高速道路無料化が
うたわれており、これにより自動車の交通量が増えれば、
民主党のCO2削減目標(2020年までに25%)と矛盾するのではないか
――との声が少なからずオルタナ編集部に寄せられました。

この点をさらに明らかにするため、オルタナ編集長の森 摂は8月26日、
民主党のマニフェストで環境分野を担当している福山哲郎参議院議員に
電話取材し、下記の説明を受けました。まずは皆さんにご紹介します。

(以下、福山議員の発言要旨)
高速道路の無料化とCO2削減は矛盾しません。これまで高速道路の料金が
高いためにクルマが一般道に流れ込み、渋滞を引き起こしている箇所も
数多くありました。高速道路が無料化されれば、交通が分散され、
渋滞緩和につながることも期待できます。

国土技術政策研究所の試算(2008年度)によると、高速道路を10割引
(無料化)にした場合、全国の自動車によるCO2排出量は年間310万トン
削減でき、これは自動車によるCO2排出量の1.8%に相当するとのことです。

民主党は、キャップ&トレード方式による実効ある国内排出量取引市場、
地球温暖化対策税の導入、自然エネルギーの固定価格買取制度(全量
買い取り)を早期に導入するなど、トータルで環境政策を進めます。
高速道路の無料化だけを取り上げて、地球温暖化対策と矛盾するという
論はあたらないと考えます。
(以上、福山議員の発言要旨終わり)

民主党の高速道路無料化に対しては、無料化されると交通量が増大し、
CO2の増加を招くなどとして、「気候ネットワーク」などの環境団体が
強く反対しています。

オルタナとしては、民主党の地球温暖化対策は自民党に比べて、
高く評価したいのですが、高速道路の無料化については、CO2が
増えるのか、あるいは福山議員が主張するように、逆に削減されるのか、
まだ確証が持てません。

もし仮に民主党が政権をとり、高速道路が無料化された場合、
交通量を精細に分析し、そしてCO2が増えるような事態になれば、
速やかに次の対策を取るよう、求めたいと思います。

また、ガソリンの暫定税率については、
オルタナ11号「環境税は怖くない」で取り上げたように、
廃止するのではなく、環境税(炭素税)化するのが良いと森は考えます。

オルタナは今後とも、3日後に控えた総選挙の結果にかかわらず、
環境と経済の問題を注意深く検証していく所存です。
今後の誌面に、どうかご注目ください。

■■■オルタナお勧めのイベントのお知らせ
■サステナビリティ・リーダーシップ・セミナー
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greenz編集長・鈴木菜央さんもゲストスピーカーとして登壇します。
ワークショップも別途開催。

会場: クロスコープ 北青山(銀座線外苑前駅徒歩2分)
地図: http://www.equalc.com/events
日時: 2009年9月12日(土)10:00 - 13:00
参加費: 2,000円 (事前メール申込)
定員:40名(先着順)
問い合わせ・お申し込みはhttp://www.equalc.com/ja/events

■映画「降りてゆく生き方」大阪上映&スペシャルイベント
(降りてゆく生き方 夏祭り in OSAKA)
http://www.nippon-p.org/mov-osk-829.html
宣伝も広告も一切しないのに、短期間で1万人を動員した映画
「降りてゆく生き方」が、8月29日(土)と30日(日)の2日間、
大阪で映画上映&スペシャルイベントが実施されることになりました。
29日(土)には、俳優の苅谷俊介さん、女優の大谷允保さん、「発酵道」で
有名な寺田啓佐さん(寺田本家)など、豪華キャスト、スタッフ、関係者による
舞台挨拶を予定しています。
《実施概要》
☆上映イベント:2009年 8月29日(土) 3回上映
(午前の部 11:00開演/
午後の部 14:30開演/夜の部 18:00開演)
会場:ドーンセンター /7階ホール
http://www.dawncenter.or.jp/shisetsu/map.html
入場チケット:
前売:大人 1500円 高校生以下 1000円(夏休み特別価格)
当日:大人 2000円 高校生以下 1500円(夏休み特別価格)
お問合せ: E-mail > osk-829@nippon-p.org
主催:(社)にっぽんプロデュース/『降りてゆく生き方』関西地区上映委員会
後援:雑誌「オルタナ」

■第1回 UDXオープンカレッジ
「JEIC(ジェイク) エコ・ワークショップ」
「今、企業のエコ活動とは? eco検定(環境社会検定)がはたす役割」
開催日:09年9月9日(水)
講演会:午後6時〜7時 (受付けは5時半から、会費は当日受付で)
懇親会:午後7時〜8時
会 場:秋葉原UDXビル4F、UDXマルチスペース〈東京フードシアター 5+1〉
http://udx.jp/access.html アクセスhttp://www.udx.jp/access.html
参加費:<講演会>無料
<懇親会>お一人様 4,000円(税込み)
(★当会会員、エコピープルは3,000円(税込み)
主 催:NPO日本環境調査会 <JEIC(ジェイク)>
詳しくは:http://www.eco-people.jp/lobby/2009/08/jeic.html

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2009年08月21日

ABCセミナー「バックキャスト経営を考える」を開催しました。

きょう(09年8月21日)午後7時から、
ABC(オルタナ・ビジネス・コミュニティ)セミナー
「バックキャスト経営を考える」を新丸ビルで開きました。

INAXの川本隆一社長、日本経済新聞の井本省吾編集委員を
お招きし、バックキャスト経営のあり方を話し合いました。

また、企業はなぜCO2を削減しなければならないか、
企業の環境配慮と経済的な成長は並立するか、企業や社会にとって
環境配慮はコスト要因かなどを論じ合いました。

川本社長に、なぜINAXは2050年にCO2を80%削減という
高い目標を立てたのかと伺うと、二つの理由を挙げられました。

一つ目は、企業市民としての社会的責任を果たすため。
二つ目は、これが大事だと思うのですが、環境対応で先駆けることで製品や企業としての競争力をつけるため、ということです。

二つ目の答えは、まさにマイケル・ポーターのポーター仮説に
通じるものですが、それを実践されている企業はまだまだ少ないと
思います。

また、INAXの広報の方に後で伺いましたが、川本社長は
メディアの取材も講演も、普段あまり受けないスタンスとのこと。

それなのに、オルタナの取材だけではなく、ABCセミナーにまで
お出ましいただき、心から感謝申し上げます。

セミナー参加者の皆さまからも活発なご意見やご質問を頂きました。
お集まり頂いた皆さんにも深く御礼申し上げます。

宜しければ、参加者の皆さんに今日のセミナーの感想も含めて、
忌憚ないご意見を頂けければと存じます。
どうかよろしくお願いいたします。

オルタナ編集長 森 摂
posted by setsumo at 23:30| 東京 🌁| Comment(1) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年08月18日

 「多摩ポタ」のススメ/ 「買ってくれたら社会貢献」ではない「逆マイレージ」型の妙

多くの会社では、昨日で夏休みが終わったことと思います。
皆さまはどのように過ごされたでしょうか。
私は先週、多摩川の川沿いを自転車で走りました。

■「多摩ポタ」のススメ

「オルタナ」では自転車ジャーナリストの山本修二さんが
「東京ポタリング」という連載をされています。

ポタリングとは、自転車でゆっくり「散歩」すること。
この連載では多摩川や隅田川など川がたくさん出てきますが、
僕も実際に走ってみて、その理由がとても良く分かりました。

それは、川風のためか、体感温度が街中より5度近く涼しく、
とにかく爽快なのです。しかも、多摩川沿いは緑が多く、
疲れた目を癒してくれます。

僕は浜田山の自宅を出発し、狛江あたりから多摩川を上り
始めましたが、気が付いたら、福生まで来ていました。
暗くならなかったら、もっと川上まで行っていたでしょう(笑)。

多摩川のポタリングなので、略して「多摩ポタ」。10月ごろから、
月に一回、有志を集めて「多摩ポタの会」を開きたいと考えています。
詳細は追ってまた。

■「買ってくれたら社会貢献」ではない、「逆マイレージ」型の妙

企業の社会貢献活動では最近、「消費者が商品を買ってくれたら、
企業が寄付する」という手法が増えていますが、全く逆張りの、
面白い社会貢献活動もあるのです。

それはソニー損保が今年3月に始めた
「幼稚園にソーラー発電所を☆プログラム」です。

仕組みはまず、同社の自動車保険加入者が契約時に「この1年間に
どれくらい走るか」という、年間「予想」走行距離を申告します。

1年後、実際の走行距離が「予想」より下回った場合、
契約者には走らなかった分の保険料を翌年の保険料から割引きます。
(予想より多く走らないためのインセンティブになります)

さらに、同社は加入者が「予想」より走らなかった距離100キロ当たり
1円を拠出し、そのお金で、日本の幼稚園や保育所にソーラー発電所
(太陽光パネル)を設置するというものです。

ソニー損保では、「当社の自動車保険加入者約100万人の
予想総走行キロ77億キロのうち、加入者が10億キロ分を『乗らなく』
なれば、1000万円の寄付ができる」と試算しています。

ソーラー発電所の設置費用が約350万円なので、これで年間3−4基の
太陽光パネルを幼稚園に設置する計画です。

面白いのは、ソニー損保にとっても、加入者が乗らない距離が増えれば、
事故も減るというメリットもあること。

また、このプロジェクトが評価されると、自動車保険の継続率が
高まるという読みもあるのかも知れません。

このプログラムに携わった同社の松田安弥美さんはまだ入社2年目で、
「今までCSRは言葉でしか知らなかったけど、このプログラムに関わって、
自分の子どもたちの世代に住みやすい地球を残したいという気持ちが
強くなりました」と話してくれました。

最近、「商品を買ってくれたら、その分、社会貢献します」という、
いわゆる「コーズ・マーケティング」がブームになりつつありますが、
ソニー損保さんのは「乗らなければ、その分、寄付します」という、
逆マイレージ型の社会貢献です。

オルタナは、弊誌3号で「横並びCSRならやめちまえ」という
特集を組みましたが、この「逆マイレージ」型CSRは、横並びではない
本当にユニークな取り組みだと感じました。

■■■ABC(オルタナ・ビジネス・コミュニティ)セミナー 8月21日
「鼎談―バックキャスト経営を考える」
鼎談: 川本 隆一氏(INAX代表取締役社長)
井本 省吾氏(日本経済新聞編集委員)
森 摂(オルタナ編集長)
日時:8月21日(金) 19:00〜20:50
受付開始: 18:30
挨拶&紹介: 19:00〜19:10
鼎談: 19:10〜20:10
質疑応答:20:10〜20:50
懇親会: 21:00〜22:50
セミナー参加費: 3000円(一般)
2000円(ABC会員、定期購読者、オルタナ株主)
1000円(オルタナを定期購読している学生)
※お支払いは当日現金払いで、領収証も発行いたします。
定期購読は、その場でも受け付けます。
懇親会費:2000円(ビール、ソフトドリンクなどのお飲み物と軽食付)
懇親会には、時間の許す限り、川本氏、井本氏も参加予定です。
場所:新丸の内ビルディング 10階 東京21cクラブ
地図は下記をご参照ください。
http://www.tokyo21c-club.com/open/info/access.html
締め切りは明後日、19日です。
申し込みのフォームは前号の編集長メールにあります。
奮ってご参加下さい! すでに応募いただいた方、有難うございました!

いつもながらの長文、平にお許し下さい。
今後とも「オルタナ」をよろしくお願いいたします。

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「オルタナ」15号発売中!!

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2009年08月13日

日本の「バックキャスト経営企業」はこの12社だ!/「鼎談――バックキャスト経営を考える」のお知らせ

雑誌「オルタナ」15号は昨日、全国の書店で発売されました。
その内容を皆さまにお知らせしたいと存じます。

皆さんは「バックキャスト(バックキャスティング)」
という言葉をご存知でしょうか。

何か目標を立てる際に、現在を起点に計画を積み上げるのではなく、
まず未来の「あるべき姿」の目標をつくり、そこを起点に後ろを振り返る形で、
今後のロードマップを組み立てるという手法です。

英語で予想・予測することを「フォアキャスト forecast」といいますが、
「バックキャスト backcast 」はその対義語で、
「(未来から)過去を描写する」という意味です。

もともとはスウェーデンの大学や軍隊で使われていた手法ですが、
1989年にスウェーデンの小児科医カール・ロベール博士
(NGOナチュラル・ステップの創始者)が「地球規模の環境問題のように、
大きくて長期的な視点でプランを立てなければならない問題において効果的」と
提唱したのがそのきっかけです。

日本でも、このバックキャストの手法を取り入れた企業が、少しずつですが、
増えてきました。特に、CO2の削減において、長期的に大胆な目標を
掲げる企業のことを、オルタナは「バックキャスト企業」と呼ぶことにしました。

それは以下の12社です(順不同)。
リコー、損保ジャパン、富士ゼロックス、INAX、JR東日本、東芝、
ライオン、コニカミノルタ、日産自動車、セイコーエプソン、清水建設、三菱電機

これらの企業は、「2020年にCO2を30%削減」「2050年にCO2を87.5%削減」
などと、実に大胆なCO2削減目標を立てています。この数字は「2020年までに
15%削減」という政府の中期目標の遥か先を行っているのです。

今号15号のオルタナでは、この「バックキャスト経営」を大特集しています。
今回のリストは大企業が中心でしたが、もちろん他にも「バックキャスト」を
経営の根幹に取り込んでいる中堅企業もたくさんありますので、追って
オルタナでご紹介していきます。

また、この特集の関連企画として、8月21日(金)にINAXの川本隆一社長を
お迎えし、日本経済新聞の井本省吾編集委員、オルタナ編集長の森との
「鼎談―バックキャスト経営を考える」を開催いたします。
このメールの最後に「申し込みフォーム」があります。奮ってご参加下さい。

■■■オルタナ後援イベントのお知らせ
映画「降りてゆく生き方」大阪上映&スペシャルイベント
(降りてゆく生き方 夏祭り in OSAKA)
http://www.nippon-p.org/mov-osk-829.html
宣伝も広告も一切しないのに、短期間で1万人を動員した映画
「降りてゆく生き方」が、8月29日(土)と30日(日)の2日間、
大阪で映画上映&スペシャルイベントが実施されることになりました。
29日(土)には、俳優の苅谷俊介さん、女優の大谷允保さん、「発酵道」で
有名な寺田啓佐さん(寺田本家)など、豪華キャスト、スタッフ、関係者による
舞台挨拶を予定しています。
《実施概要》
☆上映イベント:2009年 8月29日(土) 3回上映
(午前の部 11:00開演/午後の部 14:30開演/夜の部 18:00開演)
会場:ドーンセンター /7階ホール
http://www.dawncenter.or.jp/shisetsu/map.html
入場チケット:
前売:大人 1500円 高校生以下 1000円(夏休み特別価格)
当日:大人 2000円 高校生以下 1500円(夏休み特別価格)
お問合せ: E-mail > osk-829@nippon-p.org
主催:(社)にっぽんプロデュース/『降りてゆく生き方』関西地区上映委員会
後援:雑誌「オルタナ」

■■■ABC(オルタナ・ビジネス・コミュニティ)セミナー 8月21日
「鼎談―バックキャスト経営を考える」
鼎談: 川本 隆一氏(INAX代表取締役社長)
井本 省吾氏(日本経済新聞編集委員)
森 摂(オルタナ編集長)
日時:8月21日(金) 19:00〜20:50
受付開始: 18:30
挨拶&紹介: 19:00〜19:10
鼎談: 19:10〜20:10
質疑応答:20:10〜20:50
懇親会: 21:00〜22:50
セミナー参加費: 3000円(一般)
2000円(ABC会員、定期購読者、オルタナ株主)
1000円(オルタナを定期購読している学生)
※お支払いは当日現金払いで、領収証も発行いたします。
定期購読は、その場でも受け付けます。
懇親会費:2000円(ビール、ソフトドリンクなどのお飲み物と軽食付)
懇親会には、時間の許す限り、川本氏、井本氏も参加予定です。
場所:新丸の内ビルディング 10階 東京21cクラブ
地図は下記をご参照ください。
http://www.tokyo21c-club.com/open/info/access.html

お忙しいところ大変お手数ですが、会場の都合もありますため、
8月19日(水)までにご記入の上、ご返信くださるようお願い申し上げます。
<返信先:info@alterna.co.jp 担当:経営企画室 新田>
=================================
■8月21日(金)ABCセミナー
「鼎談――バックキャスト経営を考える」申し込みフォーム
貴社名:
部署名:
セミナー参加者氏名:
懇親会参加の有無:
電話番号:
メールアドレス:
該当する項目に○をつけてください
*オルタナ定期購読者  (   )
*オルタナABC会員   (   )
*オルタナ株主      (   ) 
*メディア関係者     (   ) 
*一般の方        (   )
*受付時に、お名刺を頂ければ幸いです
==================================

では、今後ともオルタナをよろしくお願いいたします。
最新15号の詳しい目次は www.alterna.co.jp オルタナのホームページに
掲載されています。いつもながらの長文、平にお許し下さい。


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2009年08月02日

雑誌「オルタナ」は民主党のマニフェストをエンドース(支持)します

さて、表記の通り、雑誌オルタナは昨日までに出揃った次期衆院選向け
各党のマニフェスト(政権公約)を比較した結果、民主党のマニフェストを
エンドース(支持)することに致しました。

このエンドースとは、米欧のメディアでは良くあることなのですが、
選挙前に各党のマニフェストを比較し、支持政党を明らかにすることです。

当たり前のことですが、エンドースは今回のマニフェストに限ってのことで、
雑誌オルタナが特定の政党を未来永劫支持するというものではありません。
また、弊誌は環境とCSRの雑誌ですので、環境やエネルギー問題に
重点を置いたことを申し添えします。

■ポイント1  ポスト京都議定書の導入目標
ポスト京都議定書の中期目標(2020年)は、自民党が15%。民主党が25%。
民主党の25%でさえ、IPCC(気候変動に関する政府間パネル)が提唱して
いる削減目標のうちでも最も低いレベルです。オルタナ次号でも詳報しますが、
今春以降のポスト京都議定書の議論を見ても、政府・自民党の姿勢は
国際的な議論の場でも、国内でも腰が引けています。

■ポイント2  自然(再生可能)エネルギーの導入目標
民主党は2020年までに自然エネルギーを1次エネルギーの総供給量に
占める割合を20%まで引き上げることを目標にしています。一方、自民党は
太陽光発電の導入量を2020年までに20倍に拡大することをうたっていますが、
太陽光だけではなく、風力、地熱、バイオマスなど自然エネルギー全体の
導入目標は示していません。(自民党は次回、ぜひ示してください)

■ポイント3  その他、環境にまつわる政策について
民主党はこのほか、キャップアンドトレード方式による実行ある
国内排出量取引制度の創設、地球温暖化対策税の導入、全量買い取り
方式の固定価格買い取り制度の導入を公約しています。いずれも、
オルタナが過去の紙面で主張してきた制度であり、早期の導入が望まれます。

■付記 今回のマニフェストでは、自民党も民主党も、「環境」の項目が
一番後ろに近い場所にあるのが残念でした。環境問題は、国のエネルギー
政策や第一次産業、暮らしに直結し、未来の国づくりの根幹になるテーマです。
今後は、環境問題をせめて5本柱の一つに入れることを要望します。
また、民主党は高速道路の無料化を公約していますが、CO2削減目標を
実現するためにも、環境面でどう配慮するかを明らかにしてほしいものです。
同様に、ガソリンの暫定税率廃止については、単に廃止をするだけではなく、
この部分を環境税(炭素税)に転換することを要望します。

■■■■■■■オルタナ編集長おすすめイベント■■■■■■■
■あす8/2(日)開催! Brand New Japan 真夏のポリシーフェスタ
〜総選挙直前、歴史の1ページを開く若手討論会〜
――BNJは自ら社会課題の解決に取り組む大学生、会社人、研究者、
政策関係者らの団体です。主宰者はオルタナで「U―40が日本の政治を
変える」を連載しています。
日時: 8月2日(日) 13:45〜16:30(開場13:20)
場所: アルカディア市ケ谷 4階「鳳凰」
参加費:一般2,000円  未成年・大学生1,000円
歴史の新しい1ページが開かれています。これまで政治的影響力の小さかった
若い世代が、名実ともに「責任世代」として発言し、リーダーシップを発揮する
時代が到来しました。総選挙を控え、歴史の1ページに何を書くか、皆で
考えていきましょう。
希望者は http://bnj.jp/archives/647 からお申込み下さい。

■三宅島エコライド「島走(とうそう)しようぜ!」
――三宅島の周回道路(1周約35キロ)を巡る、自転車ライドです。
昨年、編集長の森は2周走り、今年からオルタナが協賛もします。
日時:2009年10月2日〜4日
参加費:9,500円*(大会オリジナル天然染めTシャツ付き)
*宿泊費、フェリー渡航費は別途
定員:200名(定員になり次第締切ります)
申込期間:7月1日〜8月31日
お問い合わせ・お申し込みはhttp://miyakejima.ecoride.jp/

■イースクエア社長ピーター・ピーターゼンさんからの情報
「サステナブル・ブランド調査2009」セミナー 9月1日(火)14:30〜17:00
――イースクエアが日本カーボンオフセット(COJ)との共同開催で、
「ビジネスの持続的発展のヒントが見つかる150分」と題したセミナーを行います。
前半で「サステナブル・ブランド調査2009」の概要を紹介するほか、後半では
気候変動と企業戦略、およびカーボンオフセットの最新事情に関してのセッションも
行います。日本カーボンオフセットの理事による討議会も予定しています。
参加費は無料ですので、ぜひご参加ください。
セミナー応募方法:会社名、氏名、連絡先電話番号を記載の上、
sympo@e-squareinc.comまでメールでご連絡ください。

■オルタナABC(オルタナ・ビジネス・コミュニティ)セミナー
「バックキャスト経営」を考える(本誌次号第一特集連動企画)
――「バックキャスト」を知っていますか。現在を起点に未来を考えるのではなく、
「未来のあるべき姿」を起点に目標達成までの道筋を描く手法です。
INAXもバックキャストの手法で「2050年にCO2の80%削減」を表明しました。
INAXの川本隆一社長、日本経済新聞の井本省吾編集委員、オルタナ
編集長の森の鼎談で、バックキャスト経営とはを探ります。
日時:2009年8月21日(金)午後7時−9時(9時から懇親会)
場所:東京21cクラブコラボレーションスペース(新丸ビル10階)
料金、申し込み方法は追ってお知らせします。

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