2009年03月17日

オルタナ別冊『グリーン天職バイブル』発行のお知らせ

天気予報によると、今週から一気に春の訪れを感じることが
できる陽気になりそうです。
木々の若芽の息吹が聞こえてきそうです。

さて、そんな季節にぴったりな本が、
3日前に、弊社オルタナから出版されました。
オルタナ別冊『グリーン天職バイブル』(税込み1000円、全国の書店で発売)です。

この本は、就職ガイドの範疇に入ると思うのですが、
どっこい、内容はこれまでの就職本と全く違います。

そのココロは
1)環境や社会貢献など「グリーン」を基準に、103社を選ばせて頂きました。  (グリーンとは、単にエコではなく、ソーシャルやエシカルの観点も入っています)
2)企業のほか、団体やNPOも掲載しています。 (上場企業から、社員1人の個人事業まで、規模も業種もさまざまです)
3)会社(団体)案内は、すべて代表者(社長)と若手社員が書きました。

そして、天職と銘打ったように、
新卒だけではなく、転職者も対象にしています。
巻頭には、宮台真司・首都大学東京教授と私の対談も掲載しました。
この対談がなかなかエキサイティングで、面白かったです。

この本を編集していて、自らパソコンに向かって頂いた経営者や代表の声を聞き、本当に感動しました。
環境活動や社会貢献をなぜこの会社がやるのか
という「魂の叫び」を数多く聞きました。

例えば、シックス・プロデュース有限会社(島根県邑智郡)という会社は酪農の会社です。
ここの牧場には牛舎はないそうです。
近代酪農では、牛を牛舎に閉じ込め、高い栄養価のエサをあげて、1日に30リットルもの牛乳を搾ります。こうした牛は3−4年でお乳が出なくなり、そして、殺されます。

これに対して、牧草地で放牧された牛は、1日に10リットルしかお乳は出ないのですが、18年生きることができるそうです。
皆さんは、この牛乳を飲みたいと思いませんか。
僕は飲みたいです(笑)。この会社は、島根から全国展開をしたいとのこと。
応援したくなりますね。

ザ・レジェンド・ホテルズ&トラスト株式会社は、「泊まることで世界のためになるホテル」を目指しています。
その青写真によると、長い回廊には100個の壷があり、
難病の子どもたちを救うとか、ミャンマーに井戸を掘るなどのメッセージが書いてあるそうです。

CEOの鶴岡秀子さんは、ホテルに勤めた経験が全くないのに、ある日突然、ホテルを開こうと決意したという、すごい人です。オルタナにも遊びに来て頂きました。
第一号は2010年、千葉・九十九里で開業予定です。

このほか、パタゴニア、アヴェダ、日本フィランソロピー協会、大地を守る会を始め、
環境、オーガニックなどグリーン業界ではおなじみの顔ぶれが満載です。

全国の書店、あるいはオルタナ・ショッピングサイト
http://alterna.shop-pro.jp/
からご購入いただけます。
どうぞよろしくお願いいたします。


ちなみに、グリーン天職バイブル のキーワードでググってみて下さい。
この本が、ずらりと出てきて壮観です。本当に有り難いことです。

経営者・代表の皆さん、ご執筆、本当に有難うございました!

この本は全国の書店で販売が始まりましたが、
すでに「書店に行ってみたけどなかった」という声を頂いています。

もしお近くの書店にない場合は、その場でご注文もできますし、
当社オルタナでも取り扱っておりますので、このメールにご返信ください。

オルタナの次号はただいま、総力を挙げて編集・校了作業中です。
こちらもお楽しみに。


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posted by setsumo at 11:14| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年03月04日

バックキャストか、フォアキャストか

前回の編集長メールで、「日本では自然エネルギーを推進するRPS法で定める自然エネルギーの目標シェアが、欧米の20―50%に比べて1.63%と異様に低く、むしろ自然エネルギーの推進を阻んでいるようにも見えます」と書きました。

これを読まれた、古巣の先輩記者から、欧米では「政治外交的」思惑からカッコ良く、アドバルーンをあげながら、実現性についてはきわめて粗雑な技術予想しかできていないという例が目立つとのご指摘を受けました。

そこから、しばし、バックキャストか、フォアキャストかの議論をしました。

バックキャストは、未来の一定の地点に立ち、一定の目標を決めて、
そこから過去を振り返る手法。技術的な困難は、解消されていると仮定します。

フォアキャストは、現在にスタートラインを置き、現在の技術や政策の積み上げで
未来の目標を設定する方法です。

フライフィッシングでも同じ用語を使い、水面に向かって竿を前後に振る時に、フライライン(釣り糸)と竿をカラダの後方に振ることをバックキャストと言います。

バックキャストの代表例としては、欧州各国や日本政府が、2050年までに温暖化ガス60%―80%削減などの表明(マニフェスト)を出したほか、セイコーエプソン(CO2 排出量を2050年に2006 年比90%削減)やINAX(CO2 排出量を2050 年に1990年比80%削減)などの企業による表明もあります。

バックキャストの特徴は、例えば40年後という長期の目標でも、
大胆に具体的な数字を盛り込むことです。

INAX広報室のIさんによると、これは現在の技術では不可能でも、将来、技術的にブレークスルーをすることで達成し、そのためにも不断の技術革新が必要だ――との考え方です。

逆にフォアキャストは、現状の技術をベースにしているため、
その目標値は当然控えめな数字になり、目標とする年度も、バックキャストほど先の時点ではなくなります。

私は、バックキャストだけ、フォアキャストだけ、では無理があると
感じますが、それでもバックキャストに少し肩入れをしたいと考えます。

バックキャストの良いところは、大胆な目標値を設定できること。
フォアキャストでは、現在の延長線に過ぎず、とてもCO2を80%削減、とは打ち出せません。

しかし、その目標に行くための過程や根拠が曖昧なままでは、
根拠が薄弱と指摘されても仕方ありません。

ナチュラルステップの高見幸子さん(在スウェーデン)からのメールによると、スウェーデンでは、原発の新設路線か、廃棄路線かを巡って与野党間で激論が続き、最近の決着で原発の新設が通ったとのことです。

つまり、自然エネルギーやCO2削減で高い目標を掲げるスウェーデンですら、原発を含む実際のエネルギー政策を巡っては、政治的な論争は決着していないのです。

それでも、僕がバックキャストに肩入れしたいのは、
「未来の目標を明確にする意義」があるからです。

最近、よく取り上げられる数字は「2050年」です。

一見、遠い未来であり、「僕や私は生きていない」と思うかもしれません。

しかし、この年の総理大臣や、トヨタやソニーの社長が仮に60歳だとすると彼らはいま「19歳」、つまり大学1年生なのです。

そう考えると、2050年と言う数字がぐっと近く見えてきます。

そして、彼らが日本を動かしている未来に向けて、
今から準備をするというのが「バックキャスト」なのです。
もちろん、バックキャストには、目標までのロードマップづくりと、
短期ごとの検証が必要なのは言うまでもありません。

大手電機メーカーのN社に勤める友人Mさんによると、
バックキャストという考え方でかつてオイルショックを予測した例もあるといいます。

そして、あのネットインフラに強いN社でさえ、インターネットの急速な普及や携帯電話の爆発的な普及、ネット接続は予測できなかったそうです。

ここに、驚きとともに、一つの光明を感じます。
いつか、ブレイクスルーできる日が来るということを。


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posted by setsumo at 23:29| 東京 ☔| Comment(1) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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